サンスクリット ― 音読のための基礎文法

注:このページの記述の多くは、これらの参考文献や辞典に拠っています。

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音読のための基礎文法 ― はじめに

このページは、サンスクリットによるマントラやその他文献を音読しているが、まだ文法を勉強したことがなく、それでも少しでも構文や単語ごとの意味を読み取りながら、細やかに気持ちを込めて音読したいという方を対象にしたコーナーである。

  • ・日本語訳や英語訳の各部分は、原文のどこどこに対応しているのだろうか?
  • ・各句内の単語の切れ目はどこなのだろうか?
  • ・同じ単語の語形がいろいろ変っているけれど、どういう違いがあるのだろうか?
  • ・あちこちに特徴的な音があって、意味が記されていないけれど、どういう役割があるのだろうか?
  • ・辞書で調べてみたいけれど、どうすれば見出しにある語形が取り出せるのだろうか?

そういう疑問を、主にサンスクリット文法に入門したことのない皆さんを想定して、少しずつ一緒に解決していければと思っている。


このページ以下のページ群では、一般的な書籍でのローマナイズ(ローマ字化)表記を真似るためや、正式な発音記号を使うために、ユニコード(UTF-8)に基づいて幅広い記号を使っている。また、注意するべき個所を強調するために、太字や斜体の指定に意味を持たせている。

それらの表現については、残念ながら、一部の端末やブラウザでは、意図通りに表示されないことを確認している。但し、タブレットでもスマートフォンでも、きちんと内容の読める環境はある。同じマシン、同じフォント(書体)環境下でも、ブラウザが違うだけで正しく表示されたりするので、よかったら一度で諦めずに、別なブラウザを使ったりして試していただきたい。


私は今回の目的のために、土台から柱や壁を立ち上げるように、最も単純な文型から始めて作文を挿みながら、文法事項の表を使う頻度が高い順に埋めていく方法は採らない。また、完璧に仕上がった壁面パネルや屋根を現地で組み立てるように、文法事項を分野別に一通り理解を固めてから原文解釈に移る方法も採らない。更にまた、作り始めた家に住みながら必要な機能を作り足していくように、文献に沿って文法事項を含む対訳を淡々と並べていく方法も採らない。

そうではなくて、よく読まれるマントラを唱えているであろう日本語母語話者の皆さんが、必ずや気にするであろう事柄を手掛かりに、蜘蛛が樹木間に巣を掛ける如く、だんだんと応用的に読めるようになっていけるように構成する、おそらく初めての試みで、学習を先導していく構想だ。決して既存の文法書の盗作にはならないつもりである。それだけに少々馴染みにくいかもしれないが、長くお付き合いいただければ幸いである。下や左上のメニューから読み進めていただきたい。

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(最終更新2013.7.14)

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