私の音楽観

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はじめに

私は、比較的緩やかに、音楽に関わってきた。

物心ついたときには家にピアノがあったが、幼児向けのリトミックの教室に通ったり、わずかな年月、ヤマハの音楽教室に通ったりしたくらいで、これといって専門的な音楽教育を受けているわけではない。大学の専攻も、全く関係のない分野だったし、仕事の面でも、これまで音楽が必要だったことはない。

それでも、ある意味で、音楽は非常に大切な存在である。

音楽を「特別に好きなもの」と位置づけたのは、小学校四年生から五年生くらいの頃で、中でも合唱に強く関わることにしたのは、中学校三年生くらいの頃である。高校でも大学でも、学内で合唱活動を行い、社会人になってからも、断続的に合唱活動を行ってきた。そういう点からすると、まさに普通の音楽好きの範疇であり、その中でも合唱人と呼ばれる部類に属することになる。そして、それだけなら、特に文章を起こす必要などない。

しかし、私は、音楽に関わっている者の中では、自分が少数派、特異な部類に属すると自覚している。

音楽はどのようにあるべきか、というところからして、私は、世間の標準に馴染んでいないのだと思う。世間で当たり前になっているのではないかと思われる音楽観の是非を、自分の言葉で問い直したいと思い、また共感者がいないまでも、他の人の目に触れるところに記録を残しておくのも意味があるのではないか。そういう思いを抱いている。

極めて私的な話にわたることにもなろうが、ご一読いただければ幸いである。


(最終更新2010.10.19)

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